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2024.11.05 腫瘍科

ワンちゃんの皮膚組織球腫

【犬の皮膚組織球腫】

独立円形腫瘍の1つ。

通常は良性として取り扱う。

 

●特徴

・若齢で多く発生する(若齢以外でも発生する)

・頭部や四肢にできやすい。

・無毛で、赤色ドーム状に隆起する

・単発性であることがほとんど

・急激に大きくなり、一般的には2〜3ヶ月程度で退縮する

*自然に退縮する様子がない場合は、組織球腫でも退縮しない稀なケースか、他の腫瘍の可能性を考慮して切除生検(腫瘤を切除して、病理組織検査する)を実施する必要性を再度検討します。

 

●検査:

・細胞診(FNA):年齢や臨床像と照らし合わせて細胞診である程度診断が可能です。

・病理組織学的検査:腫瘤を切除して病理医により診断を行ってもらう。(より確実)

 

今回は、唇にできた症例ですが、

他にも、足や頭部などにもできることがあります。

急激に大きくなるので、急に見つかることが多いです。

 

皮膚に出来物ができたら、置いておかず、ご相談ください。

 

文責:獣医師 神吉 紀子

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