お食事を与えても、なかなか食べてくれない・・・うちの子は食が細い・・・などのご心配はよく当院でもお聞きします。 もちろん病気が原因であることもありますが、それ以外で一番多い原因は、おやつの与えすぎによる満腹感のせいで、 主食をなかなか口にしないパターンです。おやつは1日に必要なカロリーの20%以内におさまるように与えることが一般的に勧められています。が・・・20%はちょっと多い気もします。
お食事を与えても、なかなか食べてくれない・・・うちの子は食が細い・・・などのご心配はよく当院でもお聞きします。 もちろん病気が原因であることもありますが、それ以外で一番多い原因は、おやつの与えすぎによる満腹感のせいで、 主食をなかなか口にしないパターンです。おやつは1日に必要なカロリーの20%以内におさまるように与えることが一般的に勧められています。が・・・20%はちょっと多い気もします。
【1日のお食事の回数】
犬:
犬の場合、1日分のお食事の量を2~3回に分けて与えるのが良いでしょう。 犬は一度に自分の体重の約1/5の量を食べることが出来るくらいの胃袋を持っています。 そのため、与えれば与えた分だけ口にする傾向があります。 1日1回で与えると、一気に沢山の量を食べてしまい、それが引き金で胃捻転などの病気を引き起こしたり、 空腹の時間が長いことで胃酸を吐いてしまう場合もあります。 数回に分けて与えてあげることが大切です。 また、主に消化器の病気をお持ちの犬では、1日に5回など、 さらに頻回に分けてお食事を与えることをお勧めしたり、逆にお食事を制限する場合もあります。
*子犬さんは、原則3回以上に分けて与えてあげてください。
猫:
猫の場合、1日に2~3回に分けて与えるか、ドライフードを置き餌として好きなときに食べられるようにして与えるのが良いとされています。 猫は、起源をたどると元々集団ではなく、個人で生活する生き物です。 自分のからだより小さい獲物(ネズミや魚など)を、空腹ごとに狩りをして食べていました。 ネズミ1匹のカロリーは、猫の1日に必要なカロリーの約1/10といわれており、 単純にネズミだけで計算すると、1日に10回は狩りをして食べていたことになります。 その習性から、少しずつ好きな時に食べる傾向が今も残っています。 置き餌をするときは、缶詰などでは季節を問わず腐敗する可能性があるため、 ドライフードなどの水分の少ないお食事を与えてください。ただ、体調管理という点では、決まった時間に決まった量を与える方が、食欲の有無がすぐにわかるため、習性からは少し離れますが、本人任せにしない方が早期に体調の変化を知ることができるため、メリットが大きいと思います。 また、犬と同様、病気によってはお食事の回数を制限したり、増やしたりする場合もあります。
*子猫さんは、原則3回以上に分けて与えてあげてください。
【お食事をなかなか食べてくれない時の対処法】
お食事を与えても、なかなか食べてくれない・・・うちの子は食が細い・・・などのご心配はよく当院でもお聞きします。 もちろん病気が原因であることもありますが、それ以外で一番多い原因は、おやつの与えすぎによる満腹感のせいで、 主食をなかなか口にしないパターンです。おやつは1日に必要なカロリーの20%以内におさまるように与えることが一般的に勧められています。
それ以外で、食べることを促進してあげたい時の工夫として、
などで改善することがあります。
特に猫では、体温に近いものを好む傾向があり、犬でも嗅覚を刺激するため、 温かくすることで同じフードでも食べてくれることがあります。 犬・猫の体温にあわせて38~40度くらいを目安にします。 フードをふやかすときは、ボウルに残った水分に水溶性のビタミンなど水に溶ける性質の栄養素が溶け出しているので、 ふやかしたフードと、その水分まですべて与えるようにしましょう。
また、フードを与える際のボウルの位置が低すぎたりすると、特に老齢期や整形疾患の犬・猫では関節に痛みがでて、 お食事が進まないことがあるため、フードボウルの高さを調整することで食べやすくなることもあります。
フードを例えばミルのようなもので、粉にして与えると、表面積が増えることで匂いだちが上がり、よく食べるようになる場合もあります。
参考にしてみてください。
参考)一般社団法人ペットフード協会HP
文責:
神戸アニマルクリニック
獣医師、ペット栄養管理士、ペットフード安全管理者
神吉 紀子