ペットフードには、目的別に分類すると「総合栄養食」「間食(おやつ)」「その他の目的食」があります。
分類 | 説明 |
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総合栄養食 | 犬または猫に、そのフードとお水を与えるだけで、1日に必要な栄養素を摂取できるフードで、 ライフステージにあわせて選ぶ必要があります。 |
間食 | おやつやスナックまたはご褒美として、限られた量を与えることを意図したペットフード。 |
その他の目的食 | 特定の栄養の調整又はカロリーの補給、あるいは嗜好性増進などの目的を満たすもの、 更にはペットフードまたは食材とともに与えられることを意図したもの。 動物病院で処方される特別療法食をはじめ、サプリメントなどの栄養補助食、おかず・副食タイプのものがここに分類されます。 |
※特別療法食は、特定の疾患や疾病などに栄養的に対応するために栄養バランスが考慮され、 獣医師による専門的なアドバイスや処方に従って与えることを意図したペットフードです。
ほとんどのペットフードのパッケージにはこの分類が記載されていますが、 お選びの際、この分類をしっかり確認されている方は少ないように思います。 毎日与える“主食”としてフードをお選びの場合は「総合栄養食」を選択してください (特別な病気をお持ちで療法食を処方されていない動物さんの場合)。 それ以外のフードでお腹を満たしてしまうと、肥満になったり、必要な栄養が不足して病気につながる恐れもあります。 必ず目的に合わせて与えてあげてください。
また、特別療法食を与えられている時は、ご家族でグッと我慢していただき、 安易に他のおやつなどを与えず、まずはスタッフにご相談ください。 ちょっとだけ・・・と思っても、療法食以外の栄養素が、治療の妨げになる場合があります。
文責:
神戸アニマルクリニック
獣医師、ペット栄養管理士、ペットフード安全管理者
神吉 紀子